【初心者セット第2回】なぜ「寒色だけ」で庭を組んだのか――色のトーンを揃えるという設計
このセットを植えるだけで、ごちゃごちゃしない、すっきりまとまった庭ができます。たった1㎡、6品種で。
赤も黄色もピンクも植えたのに、なんだかまとまらない。これ、かなり多いです。宿根草を何種類か買ってきて植えてみたけど、庭がごちゃごちゃして見える。
原因はシンプルで、花の色をバラバラに選んでいるからです。同じ6品種でも、色がバラバラだと庭が騒がしくなります。色のトーンを揃えれば、植えた瞬間からまとまる。
今回ご紹介する「寒色の庭セット」は、青・紫・白だけで構成した1㎡。派手さはありませんが、広い庭がなくても、この1㎡だけで統一感のある完成した景色がつくれます。

このセットの設計意図
このセットで最も意識したのは、「引き算」です。
庭づくりでは、あれも植えたい、これも入れたいとなりがちですが、色数を絞るだけで庭はぐっと整います。このセットでは花色を青・紫・白の3色に限定しました。寒色系は互いに喧嘩しにくいので、6品種が同時に咲いても騒がしくならず、落ち着いた景色になります。
もうひとつの軸は、花期をずらすこと。初夏のアムソニアから始まり、盛夏にベロニカストラム・リアトリス・カーリメリスが加わり、晩夏から秋にエキナセアの白花とヤブランが引き継ぐ。同じ寒色系でも、時期をずらしてリレーさせることで、夏から秋までずっと花がある状態を保てます。
そしてもうひとつ、暑さと蒸れへの強さ。6品種すべてが耐暑性・蒸れ耐性「強」です。関東以南の蒸し暑い夏でも枯れにくい品種だけで揃えました。色の統一感と花期のリレーがどんなに良くても、夏に枯れたら台無しですから。
後景:ベロニカストラム ‘ラベンデルターム’(120〜150cm)

このセットでいちばん背が高く、庭の「背骨」になる品種です。
細い花穂がすっと直立する姿が、寒色の庭全体に縦のラインを与えてくれます。ラベンダー色の穂が何本も立ち上がる様子は、遠くから見てもはっきりとした構造が感じられます。このセットに「高さ」がなかったら、同じ色味の花がのっぺりと並ぶだけの庭になってしまう。ベロニカストラムがいることで、庭に奥行きが出ます。
管理はほぼ放任。倒れにくい品種なので支柱も不要です。
→ ベロニカストラム ‘ラベンデルターム’の商品ページはこちら(https://omorigarden.shop-pro.jp/?pid=132136539)
中景:リアトリス ‘コボールド’(50〜60cm)

穂状の紫花が「上から下に向かって咲く」という、ちょっと珍しい咲き方をする品種です。ふつう穂状の花は下から咲き上がりますが、リアトリスは逆。この独特なリズムが、隣に並ぶエキナセアやカーリメリスとの対比を生みます。
このセットの中では「個性」を担当する品種です。寒色で揃えた庭は統一感が出る反面、ともすると単調になりがち。リアトリスの穂状の花は、丸い花形のエキナセアや小花のカーリメリスとは明らかに形が違うので、中景の中に花の「形のリズム」が生まれます。
→ リアトリス ‘コボールド’の商品ページはこちら(https://omorigarden.shop-pro.jp/?pid=141499798)
中景:エキナセア ‘バージン’(45〜60cm)

緑がかった中心部をもつ白花のエキナセアです。このセットの中で唯一の白花で、青・紫の花の間に「抜け」をつくる役割を果たしています。
寒色だけで庭を組むとき、青と紫だけだと全体が沈みがちになります。そこに白が入ることで、視線の「休憩ポイント」ができる。白は他の色を引き立てる色なので、隣のリアトリスの紫やカーリメリスの薄紫が、エキナセアの白があることでより鮮やかに見えます。
花後のシードヘッドも構造的に面白いので、あえて残しておくと秋の景色のアクセントになります。
→ エキナセア ‘バージン’の商品ページはこちら(https://omorigarden.shop-pro.jp/?pid=156250619)
中景:カーリメリス インシサ(50〜60cm)
薄紫の小花がふんわりと咲く、このセットの「つなぎ役」です。
リアトリスやエキナセアが存在感のある花を咲かせるのに対して、カーリメリスは繊細な小花で隙間を埋めてくれます。盛夏から秋まで花期が長いのも選んだ理由で、リアトリスやベロニカストラムが咲き終わったあとも、エキナセアと一緒に秋の庭を支え続けてくれます。
花壇の中で「主役」ではない品種ですが、こういう脇役がいることで庭全体が自然な景色にまとまります。
→ カーリメリス インシサの商品ページはこちら(https://omorigarden.shop-pro.jp/?pid=167748327)
前景:アムソニア ‘ブルーアイス’(30〜40cm)
初夏に薄いブルーの星形の花をこんもりと咲かせます。このセットで最初に咲く品種で、開花リレーの第一走者です。
前景に配置した理由は、花だけではありません。アムソニアの本当の見どころは秋の黄葉です。葉が明るいゴールドに色づいて、寒色系の庭に暖色のアクセントが自然に加わります。「寒色だけで組んだのに秋だけ暖色が入る」という季節の変化が、このセットの隠れた設計ポイントです。
→ アムソニア ‘ブルーアイス’の商品ページはこちら(https://omorigarden.shop-pro.jp/?pid=141208602)
前景:ヤブラン ‘オキナ’(35cm)
このセットで唯一の常緑品種です。白い新葉が美しく、足元を一年中明るく保ってくれます。
冬に他の5品種が地上部を枯らしたとき、ヤブランだけが緑を残します。1本目のカラーリーフ&グラスセットではカレックスとリシマキアが冬の足元を守る役割でしたが、このセットではヤブランがその役を一手に担っています。晩夏にはウスムラサキの花穂も出しますが、この品種の本来の仕事は「冬の庭を守ること」です。
→ ヤブラン ‘オキナ’の商品ページはこちら(https://omorigarden.shop-pro.jp/?pid=172616388)
1年目と2年目以降の変化
植え付け直後は、やはりポット苗が並んでいるだけで、花壇としてはまだ寂しい印象です。宿根草は最初の年に根を張ることにエネルギーを使うので、地上部の成長はゆっくりです。
2年目からが本領発揮です。ベロニカストラムが120〜150cmまで伸びて後景の柱が立ち、中景のリアトリス・エキナセア・カーリメリスが層をなして花を咲かせます。前景のアムソニアはこんもりとした株に育ち、初夏のブルーの花と秋の黄葉で二度楽しめるようになります。
3年目以降は、リアトリスのこぼれ種に注意する程度で、基本的には放任で維持できます。花がら摘みも軽い切り戻しも、大きな手間ではありません。
花時期カレンダー
このセットの開花リレーを月別にまとめました。
(ここにカレンダー画像を挿入)
初夏のアムソニアから始まり、盛夏のベロニカストラム・リアトリス・カーリメリス、晩夏から秋のエキナセアとヤブランまで。寒色の花が途切れずにリレーしていく構成です。
このセットのお手入れについて
このセットをご購入いただいた方には、品種ごとのお手入れガイドをお送りしています。管理タイプ別の剪定時期や株分けのタイミングなど、迷わず育てられる内容をまとめていますので、初めての方でも安心です。
まとめ
色数を絞ることで、庭は驚くほどすっきりまとまります。青・紫・白の3色だけでも、花の形や咲く高さ、花期のずれがあれば、単調にはなりません。むしろ、色を揃えたからこそ見えてくる品種ごとの個性がある。このセットは、そういう「引き算の庭づくり」を1㎡で体験できるように設計しました。
このセットをそのまま植えれば、寒色で統一された庭が再現できます。
▶ 庭がすっきり整う寒色の庭セット【1㎡の日向き】の商品ページはこちら
https://omorigarden.shop-pro.jp/?pid=191114138
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お庭のご相談・ご提案
すべての品種に、耐暑性・蒸れ耐性・日照条件などの特性データを整備しているので、「この環境ならこの品種が合う」というご提案が、データに基づいてできます。
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